カシミヤについて
手袋のこと
とある生地メーカーさんとのお話し。
普段、何気なく使っているカシミヤ素材の生地にふとした疑問が湧いて、生地メーカーの方に質問しました。
『カシミヤは高いけど何がいいのでしょうか?』
と質問したところ、全然違う。めちゃくちゃ良いというのです。
というのも、ウールなどの天然素材はスケールという人間の髪の毛でいうところのキューティクルのような突起があり毛の先に向かってはすべりやすいけど、先から根本に向かっては全然すべらないらしいです。
そういう性質からウールは洗濯すると、毛がどんどん中に嚙みこんでいって突起に引っかかって、柔軟剤などでそのかみ合った部分を緩めてやらないと、元の大きさには戻らないんですね。
一方カシミヤはその突起が全くないので、洗濯しても縮むことは無く、突起のない表面は光を反射し、独特の高級感ある光沢を生み出します。
他にも、毛の細さが他の獣毛より極端に細く長いので保温、吸湿、放湿性にすぐれ、しなやかな肌触りであるとのことでした。
高級品でカシミヤのパッチ(ももひき)などがあって、ウールのようにチクチクしないなめらかな肌触り、吸湿、放湿、保温性、洗濯機で繰り返し洗濯しても型崩れしないなど、本当に最高級の素材だということが分かりました。
そんなカシミヤ100%の生地を使った手袋、肌に直接触れて使ってわかる素材の良さを感じる手袋。
OEMのご依頼などでは良く使うカシミヤですが、いつか「佩(ハク)」のラインナップにもカシミヤ100%を加えたいと思います。