ミノムシ手袋
手袋のこと
蓑虫の手袋を知っている人はほとんど居ないと思います。
木にぶら下がっているミノムシの”ミノ”を材料にして出来た手袋で、財布やバッグなどにも使われます。
蓑虫のミノは1本の糸で出来ていて、丈夫で内側はシルクと近い肌触りです。
たくさんミノムシを集めて、中のミノムシを出して残ったミノを縫い合わせて一枚の生地として仕上げ、その生地を裁断して縫製すると、ミノムシ手袋が出来上がります。
糸に絡ませた落ち葉で身を包むミノムシは縁起が良く、幸せが逃げないと言われます。
江本手袋の創業者(おじいちゃん)は、近所の子供によくミノムシを集めさせて小遣いをあげていました。
そうやって集めたミノムシで手袋を作るのです。
商売にはならなかったと思いますが、大切な誰かへの贈り物にしたんでしょうね。